子宮内膜症と骨盤の痛みは関係あるの?
子宮の内側に生成される膜を子宮内膜といいますが、子宮内膜症は子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病気を言います。
女性の体は毎月子宮内膜を生成し、この内膜は妊娠をしなかった場合には月経血として腟から体の外に流れ出ていきます。
同様に子宮以外の場所で増殖した子宮内膜も増殖、剥離を繰り返します。
また、腹腔内にとどまり、炎症や癒着(ゆちゃく)してしまう場合もあるようです。
この病変そのものが周囲の組織や神経を傷つけて痛みます。
また、最初はやわらかかった病変が、しだいに硬くなるため周囲の組織をひっぱってるために痛みます。
そうなると、日常的な腸のぜん動運動やセックスなどの動きでも、痛むことになります。
生理中に激痛を感じるようになることもあるようです。
癒着が卵巣付近にあると、卵胞が育ったり排卵の時の動きで痛んだり、臓器の癒着により引っ張られて痛んだりします。
また腹膜は刺激に敏感なので、病変の出血などが触れても痛みます。
また癒着によって血流が減っても痛みます。
骨盤の痛みもこの子宮内膜症が原因でおきることもあります。
月経が痛みを伴う場合や性交・排尿の際に違和感がある場合、子宮内膜症の疑いも捨て切れません。
子宮内膜症は不妊の原因にもなるうるので、医師からの正しい診断を受けることが大切です。
内診所見だけでも高い確率(約75%)で診断可能なようです。
また比較的簡易かつ患者さんにとって負担・苦痛の少ない検査法で診断が可能ですし、外来診察だけで診断できるので疑いがある場合は早めに婦人科を受診しましょう。

